歯周病治療について

花俟歯科医院では、むし歯や歯根治療はもちろんですが、歯周病治療にも力を入れています。
お口の中の状態をしっかり検査し把握した上で、
国家資格を持った「歯科衛生士」が担当して治療を行います。
歯科衛生士は口腔ケア、プラークコントロール(バイ菌を減らすこと)の専門家です。 ブラッシング指導からはじまり、メインテナンスまでしっかりと対応させて頂きます
歯周病は知らないうちに歯を支えている骨がなくなる恐ろしい病気です

歯周病は歯周疾患とも呼ばれていて感染性炎症性疾患です。
その主な原因はプラーク(歯垢:細菌が塊で入っています)の中のバイ菌(歯周病原細菌)です。
日本人では、働き盛りの年齢層(35~69歳)で、ほぼ80%以上が歯周病に罹患しています。
歯茎が腫れる、歯茎から血や膿(うみ)が出る、歯がグラグラする、等の症状は歯周病が考えられます。
進行すると歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病にかかってしまったからといって決して諦めることはありません。
歯科医師と歯科衛生士、そして、患者さんご自身の協力によって
継続した治療とケアを維持することで、大半の歯周病は状態を改善することができるのです。
ステップとしては、最初にプラークや歯石を除去することからはじめます。
ブラッシングなど、毎日の「ご家庭での正しいホームケア」のやり方について丁寧にご指導致します。
さらに歯周病にかかりやすくなる修復物
(詰め物や被せもの)や咬み合せなどに問題がないかどうかもチェックします。
進行具合によって、基本的な治療を行っても感染が除去できず症状が改善しない場合は、
外科的な処置が必要になってくる場合もあります。
(※保険適応外にはなりますが、部分的な骨欠損であれば、骨など組織再生療法も可能です。)
お口のなかの状態は患者さんによって違います。
治療期間が長くかかることも多いので、通院される曜日や時間をご相談下さい。
あなたに合った治療プランをご提案いたします。
歯周病と全身の健康
歯周病は生活習慣病として位置づけられ、食習慣、歯磨き習慣、飲酒、喫煙、
さらにはバイ菌(歯周病原性細菌)が糖尿病など全身の様々な疾患に
影響を与えていることを示す研究結果が多く発表されています。
最近では、健康寿命を延ばすための医療として、
全身との関わりにおける歯周病の予防や口腔保健の推進に
積極的に取り組む必要性が強調されています。
お口のなかにはさまざまな細菌が存在しています
いま症状がある歯の治療だけを行っても、悪さをしている原因である
「バイ菌」を減らさなければ、いずれまた治療が必要になってしまいます。
そのため花俟歯科医院では、
バイ菌を減らすために必要な生活習慣や、毎日のブラッシングを
患者さんと一緒に見直し改善していきます。


この他にもお口の中にはたくさんの菌が存在し、その種類は400種類を超えると言われています。
歯科衛生士による専門治療
歯周病のもっとも基本的な治療法は、プラークコントロールです。
対策としては、1にも2にも「ブラッシング」。
バイ菌を繁殖させないためには、餌となるお口の中のプラークを除去し、
環境を整えることが重要なのです。
そのために通常、プラークや歯石の除去とブラッシング指導が行われます。
歯周病は、プラークが溜まることで進行を招きます。
プラークは次第に、歯石やバイオフィルムという集合体を形成し、
いったん出来てしまった歯石やバイオフィルムは歯磨きだけでは除去できません。
この歯石やバイオフィルムを除去するためには、
歯科医院の専門器械を使った施術が必要となります。
超音波スケーラー

超音波振動により歯石のみを砕き取り除きます。
手動スケーラー

名前にもあるように、スケーラーにて手動で丁寧に除去していきます。
超音波スケーラーの効果は抜群ですが、
歯茎の奥や歯並びの複雑な部分では、取りきれない場合があります。
そこで、その部分は、経験を積んだ歯科衛生士の手でじっくりと除去していきます。
PMTC

プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の
頭文字で、歯科医院で専門的に行う、お口のケアプログラムのことです。
細菌は次第にバイオフィルムという集合体を形成し、
いったん出来てしまったバイオフィルムは歯磨きだけでは除去出来ません。
ふだんの歯磨きでは取りきれない歯の着色・汚れを落とし、本来の白く輝く色を取り戻します。
出来てしまったバイオフィルムの除去にも繋がります。
それにより口臭やむし歯、歯周病の予防にも効果があります。
痛みのない歯周病治療

当院ではご希望により、麻酔を利用した歯周病治療を行っております。
スケーリングの際の痛みが気になる方には、麻酔を投与した状態で行うことが可能です。
歯周ポケットの中を十分にきれいにしようとすると、痛みが発生する場合があります。
なるべく痛くない治療を提供している当院ならではの取り組みのひとつです。
ご希望の際はお申し出下さい。
歯ぎしり・食いしばりなど「力」への対策も
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは自覚できません。
それらを指摘されても納得されない方も多くいらっしゃいます。
歯ぎしりの時は、普通に噛むときに比べて、
3~5倍の力がかかっていると言われていて、それは50キロから100キロにも及ぶ強大な力です。
歯ぎしりや食いしばりをしている方の歯の減り方は尋常ではありません。
自分の歯だけでなくセラミックですら欠けたりします。
さらには、顎を痛めてしまうこともあります。
歯周病の方が歯ぎしりすると、とたんに歯がグラグラ動いて歯を失います。
歯ぎしりには特効薬がありませんし、確実な治療法もありません。大変困った問題です。
スプリントやナイトガードといって、
就寝時に樹脂性のマウスガードのようなものを装着してダメージを軽減しましょう。
「力」は本当にコワいのです。
歯周病から歯を守る

治療が終了しても、その後また歯周病が再発してしまっては意味がありません。
今後は治療した歯や歯茎の状態を定期的にメインテナンスし、
お口全体のクリーニングを行って再発しにくいお口の環境を作っていきましょう。
ご自身の毎日の正しいセルフケアと定期的なメインテナンスで、
これからも長く、ずっと快適に過ごしましょう。
少しでも不安や心配事があれば、私たち歯科衛生士にご相談下さい。
あなたのお口の健康状態をチェックしたうえで、
適切に治療処置を行いますので、安心して「お口の健康管理」をお任せ下さい。